1. Home
  2. 法人のお客さまTOP
  3. 試験・技術・コンサルティング

Business

試験・技術・コンサルティング

長年培ったノウハウを活かし、高度な技術と高性能な計測器により、電気事故を未然に防止するための最適な診断・アドバイスを行っています。

試験・技術

  • 電気設備の竣工検査・定期点検・試験
  • 絕緣油性能試験
  • 電気設備の過熱診断
  • 真空遮断器等のメンテナンス
  • 蓄電池設備の点検整備
  • 保護具・防具等の検査
  • 遮断器特性試験
  • 電気機器の持込み試験
  • 高調波障害の診断
  • 瞬時電圧降下、フリッカ測定試驗
  • 発電機の負荷試験
  • 受電設備などの清掃

など

竣工検査・定期点検

その他、各種試験については当協会にお問い合わせください。

定期点検

定期点検は、保安規程に基づいて、お客さまの設備が正常な状態であるのかを
定期的に点検し未然に事故(短絡・地絡・過負荷)を防止すること。
万が一、事故・故障が発生した場合には、
被害を最小限にとどめるため保護装置の信頼性を定期的にチェックしておくことが重要です。

竣工試験

電気設備の新設又は変更工事が終了し、使用開始する前に施設者の仕様との相違をチェックし
長期にわたって安全に使用できる性能を確認するための試験を実施します。

試験・診断

絶縁油性能試験

油入機器の劣化診断

絶縁油は、経年・使用状況・環境により劣化して酸価があがり、抵抗率や耐電圧が下がるなど諸性能が低下し、
スラッジがたまるようになります。
また、変圧器本体の劣化は、コイル絶縁紙の劣化度合いで余寿命を判断したり、
変圧器の異常時に発生する分解ガスを分析して異常の有無を判断するなどの試験方法があります。
いずれも、絶縁油の状態をチェックすれば劣化判定ができます。

耐圧試験

電極間ギャップを2.5mmに調整した直径12.5mmの相対する玉電極を使い毎秒3kvの割合で電圧を上昇させ、
試験油の商用周波数における絶縁破壊電圧を測定します。

酸価試験

全酸価を測定するには、試料をトルエン・エタノールの混合溶液を溶かし、アルカリブルー6Bを指示薬として水酸化カリウムの標準エタノール溶液で滴定します。
全酸価とは、絶縁油1g中に含まれる全酸性成分を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数をいいます。

耐圧試験器耐圧試験器

電気設備の過熱診断

赤外線熱画像計測装置

対象物の的確な温度分布測定を行うため、電気設備の状態を即時に「過熱診断」できます。
開閉器などの電気設備は、接触部及び電線接続部が不良の場合には負荷電流の増加とともに過熱が生じ、各所の温度が上昇することがあります。
「赤外線熱画像計測装置」は、被測定物全体の表面温度分布を熱画像にとらえ、その温度分布を映像表示し、電気設備の異常及び過負荷による過熱状態を無停電で診断します。

赤外線熱画像計測装置

特長

  • 赤外線画像と可視画像を同時に取込み、位置の確認と温度の確認が容易に行なえます。
  • パソコンに取込み、熱画像解析処理ソフトで簡単にデータ解析ができます。
  • いろいろな設備メンテナンスの応用ができ、用途も広範囲です。
  • 診断例 高圧断路器の接触部

診断例 高圧断路器の接触部 可視画像 熱画像 過熱箇所

高調波障害の診断

近年、インバータなどの高調波を発生する機器が広く一般に普及しており、これらの機器から発生した高調波によって電圧ひずみが増大し、一部機器に障害が発生するなど、高調波が大きな問題となっています。
本装置は、需要家および変電所地点などにおいて高調波の発生・分布状況ならびに、その時間的変化などの実態をつかむことができます。

クランプオンハイテスタクランプオンハイテスタ

メンテナンスの実施

電気設備を安全にかつ安心してご使用いただくために大切なことは、故障する前に、その予兆となる異常を発見することです。
私どもは、電気設備の予防保全の観点から適切な診断及びメンテナンスをおすすめします。

真空遮断器等のメンテナンス

近年、受電設備において、VCB(真空遮断器)やVCS(真空開閉器)がよく使用されており、その機器のメンテナンスが必要になってきました。
協会においても、お客さまの要望にお答えできるよう各種の試験器を導入し、試験を実施しています。

VCB(真空遮断器)高圧受電設備の主遮断装置 VCS(真空開閉器)コンデンサ設備の開閉用

VCB・VCSの不良原因

機器の劣化には熱的、電気的、機械的、環境・化学的なものがあり、その主な原因は、次のとおりです。

  • じんあい、温度変化など環境による機構部の劣化
  • 真空バルブの真空漏れ、電極中のガス放出による真空度の低下
VCB・VCSの寿命予知

機器の寿命判断には、日頃の点検とメンテナンスが重要です。主な項目は次のとおりです。

  • 点検と注油

    真空遮断器の機構連結部及び回転部が潤滑剤(グリース等)の劣化により遮断不能となることがあります。
    それは、潤滑剤(グリース等)の固化、固渋が原因であり、真空遮断器本体の機械的性能が低下し、信頼性、安全性が維持できません。
    機器本来の性能を十分に発揮し、継続するためにも、定期的な点検と注油の実施が必要です。

  • 開閉操作特性試験

    この試験は、遮断器の開閉性能、及び三相不揃い動作などをチェックします。
    遮断器の閉極(投入)/ 開極(遮断)時間が不揃いの場合、特別高圧回路では開閉サージの原因、高圧回路では地絡継電器装置の不必要動作などの原因となります。

    開閉操作特性試験

  • 真空度測定

    VCB・VCSでは、電流遮断を行うための真空バブルがあり、バルブの真空度が低下すると地絡事故等の発生原因となります。

    真空度測定

絶縁物の絶縁劣化

最近の受電設備機器(遮断器、負荷開閉器など)の絶縁物は、エポキシ樹脂・ポリエステル樹脂などの合成樹脂が使用されています。
合成樹脂製の絶縁物の表面は、長年の使用により、塵埃などが付着して、汚損し絶縁劣化へと進行していきます。
そのまま放置しますと、短絡事故、地絡事故につながり、お客さまだけの停電のみならず、付近の多くの工場や商店・家庭を巻き添えにし、地域一帯が停電となる波及事故になりかねません。
事故を起こした事業場は、社会的責任を問われることとなります。
絶縁劣化になる現象は可逆的であり、清掃などによってほぼ元の絶縁状態に回復します。
しかし、長年に亘って付着した汚損物は、簡易な清掃では容易に取り除けず、元の絶縁状態に回復できない場合があります。
そこで、特別清掃を行うことにより、絶縁劣化していた絶縁物が、元の絶縁状態に回復することができます。

1.絶縁物表面に塵埃などの汚損物の付着 2.大気中水分の吸湿 3.漏れ電流の増加 4.ジュール熱による乾燥帯の発生 5.局部的な微光放電の発生 6.トラッキング劣化 7.短絡事故、地絡事故 8.停電事故

事故写真(高圧真空遮断器)

機器の寿命判断には、日頃の点検とメンテナンスが重要です。主な項目は次のとおりです。

特別清掃が効果的な設備

  • 海岸部周辺の塩害地区の受電設備
  • 屋外キュービクル
  • 粉塵等が多い環境の受電設備
  • 絶縁抵抗値が低下している高圧機器

汚損によって絶縁物の絶縁性能が劣化したため、短絡事故に至った屋外キュービクル内の高圧真空遮断器汚損によって絶縁物の絶縁性能が劣化したため、短絡事故に至った屋外キュービクル内の高圧真空遮断器

コンサルティング業務

当協会では、昭和41年創立以来の豊富 な経験から得た事例・情報を収集・分析・ 蓄積し、お客さまへのご提案やコンサルティング業務に役立てています。

主なご提案内容

  • 省エネ診断
  • 各機器劣化診断試驗
  • 電気使用合理化
  • 関係官庁等への諸手続き
  • 電気設備の保安監視
  • 消防用設備の点検・整備
  • 測定器・試験機器の貸出
  • 計測器の校正試験
  • 電気の安全、保安指導、助言

など

コンサルティング業務